幼馴染のバレンタイン--6

 

 ――おまけで次の日――

『野原君は本命からチョコを貰えたらしい』

「って噂流れてたよー?」

「うん。貰えたんだ。思いっきり義理チョコだったけどね。」

「ふーん。でも良かったねv(家に帰ったあとに貰った、てことはやっぱりななこさんなのかな?)」

「来年は本命チョコを貰えるように、今年は頑張ろうと思う。」

「うん!ネネも応援する!…ちなみに相手はななこさん?」

「違うよ。だってこの学校の子だもん。」

「そっか。(絶対突き止めてやるー!!)」思いっきり好奇心旺盛w

「ネネちゃんは好きな人いないの?」

「ネネは理想が高いから、そこら辺の男じゃ無理なのよ★」

「はは。そうなんだ。じゃあ今日も一緒に帰れる?」

「何よ今更!いつも一緒に帰ってるじゃない。…早く好きな子と一緒に帰れるようになるといいね!」

「ありがと。」

「ネネは少し寂しくなるけど、しんちゃんが幸せなら許すわよ!」

「うん。」

 

 

しんちゃんの気持ちを知らないのはネネちゃんだけだったり。

いつも一緒に帰っている二人。

きっとしんのすけはネネのことが好きなのだろうと、皆が思ってます。

 

しんちゃんも少しは期待したものの、やっぱり今年も皆と同じ義理チョコ。

 

学校が違う風間君にまでわざわざ義理チョコを届けに行くというネネちゃん。

天然な律儀ちゃん。仲間外れとかできないタイプ。

でも逆チョコはちゃんともらっていくというw

まだ誰のことも意識していません。みんな友達。

 

ボーちゃんとマサオ君は逆チョコなんて用意してなかったので、

近くのコンビニに買いに行かされたけど、

しんちゃんと風間君は用意してあったはず。

(しんちゃんはネネちゃんの為だけに、風間君は単に紳士だから。)

 

風間君はしんちゃんの気持ちを知りつつ、意地悪メールを送りました。

小さい頃散々からかわれた仕返しでしょうw

こんなことなら風間君に教えなければ良かったと後悔するしんちゃん。

だからこれからいっぱいアピールして、必ずや彼氏の座につこうと決心するのでした。