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*3Zで微エロです。
いや、微エロというよりなんだか下品なお話になってしまった!
それでもおk?
↓
↓
↓
バタン!
それは俺がトイレに行っている間の出来事だった。
突然玄関のドアの閉まる音がしたのだ。
「え?あれ?妙?」
そしてトイレから出ると、ついさっきまでそこにいた可愛い彼女が忽然と姿を消していた。
そして次の日。
校門付近で俺の彼女、もとい志村妙の姿を見つけた。
「た…、志村!志村姉!!ちょっと待てコラ。」
「あら、先生おはようございます。朝っぱらからその汚い手で触らないでください。」
「なぁ、何怒ってんの?俺何かしたっけ?」
昨日、日曜日は大好きな彼女を家に呼んだ。
妙が見たいと言っていた映画のDVDのレンタルが始まっていたので、二人でゆっくり見ようとして俺が事前に借りてきていたのだ。
ついでに久しぶりにいちゃつこうと思っていたのに。
何もかも失敗に終わった。
妙が家に来て数分、早速映画を見始めようとする。
そんなに楽しみにしていたとは知らなかったから借りてきて良かったと心から思った。
飲み物とお菓子を用意して、俺は映画の前に用を足してこようと、トイレに立った。
妙にはその間にDVDのセッティングを頼んだのだった。
そして冒頭につながる。
「あの後何回も電話したりメールしたりしたのに…。お前携帯の電源ずっと切ってただろ!?」
「嫌だわ。着信拒否にしたつもりだったのに、できてなかったかしら。」
「はァァ!?何で拒否されなくちゃならないわけ!?」
「自分でお考えになったらいかがですか?」
「あ、姉御ォォ!!おっはようアルー!!」
「あら神楽ちゃん、おはよう。」
「あ、おい待て!」
「お?銀ちゃん直接教室行くアルか?職員玄関は向こうネ。」
「さ、行きましょ、神楽ちゃん。」
「くそ!何なんだよ!!!」
『自分でお考えになったらいかがですか?』だァァァ!?
もう既に一晩考えたっつーの!
でも分からねぇよ。
だって俺何もしてないもの。
むしろ何もできてないもの。
したかったことができてないもの。
期待してたのに…。
ちくしょー!
一人悶々と考えながら、職員室へ向かう。
そうだ。
今日の1限は3-Zの授業だったな。
よし。
集中攻撃してやる。
だって俺に非はないはずだろ?
勝手に一人で怒りやがって…理由くらい話せっつーの!
俺だって怒るってことを思い知らせてやらないとな。
「おらー席に付けー。出席取るぞー。」
「あれー?銀ちゃん珍しく教科書持ってるアル!どうしたヨ?」
「あぁん!?教科書くらい持ってて当たり前だろ!テメーら学校に何しに来てんだコノヤロー。」
「授業でもやるんですかィ?」
「ふん!そうそういつも都合良く自習になるとでも思ったか?今日は1時間みっちり授業やるからなー!一瞬でも寝たら課題だからな沖田ァ。」
「なんだァ?機嫌悪ィなァ。教科書なんて持ってねェぜ?おい、志村、見せてくれ。」
「あら、何土方君、それが人にものを頼む態度?」
「ちょっとォォ!?その拳は必要ないだろォォ!?…あの、隅っこだけでもいいので、一緒に見させてください…。」
「まったく、しかたないわ…」
「はいそこー!俺の授業中に私語とはいい度胸してるじゃねぇか。マヨ方、今日はお前教科書なしでいいから。」
「はァァ!?」
「どーせ誰も予習なんてしてきてねェんだろ?だからお前らは必死に訳をノートに書き写せ!でもな…?」
「な、なんですか…?」
「志村姉だけはどの授業もきっちり予習してるんだよな?もちろんこの古文も。」
「そ、そうですけど…。」
「じゃあ折角だから志村姉に本文と現代語訳を交互に呼んでもらうから。他の奴らはそれをしっかり写すように。」
「え!?私だけがですか!?」
「仕方ねーだろ。順番に当てたいところだが、予習してない奴ら一人一人当ててったら1時間なんてすぐに過ぎちまう。効率よく授業しようぜ?」
「わ…わかりました。」
「はいじゃあ教科書81ページからー。」
「いづれの御時にか、女御・更衣あまたさぶらひけるなかに…」
いつもの自習とは打って変わって必死になってノートに訳を書き写す生徒たち。
妙は1時間ずっと立って、教科書とノートを交互に読んでいる。
時折俺をにらみつけながら。
ざまァ見ろ。
職権乱用だのなんだの、好きなように愚痴ってくれ。
「よし、じゃあそこまで。最後の所の『~こそ…なれ』は係り結びだから教科書持ってる奴は線引いとけよー。テスト出すから。じゃあ授業終わりー。」
俺のその言葉を合図にいろんな所から疲れただの、手が痛いだの声が聞こえた。
よし、この授業の仕方なら俺は楽だし、生徒はちゃんと授業受けるし、妙に仕返しできるし一石三鳥じゃないか。
明日からもこれでいこう。
そう思い教室を後にした。
背中に痛いくらいの視線が突き刺さるが、無視無視。
そんなこんなで6限も終わり、一日の仕事を大半はやりきった。
後は日誌のチェックと、…テストもそろそろ作り始めなきゃな…。
「銀ちゃーん、学級日誌と出席簿アルよー!」
「今日は神楽が日直か。」
「そうアル!でも日誌はほとんど姉御が書いてくれたネ!」
「日誌以外にお前は何の仕事をしたんだよ…。」
「黒板消しアル!サドヤローが邪魔してきたけど、なんとか使命は果たしたネ!!!」
使命ってお前ね…、大げさすぎだろそれ。
そう思いつつも口にするのも億劫で、手渡された日誌と出席簿を受け取った。
ん?
「なんだこれ?重くない?かさばってない?何これ…日誌がいやに厚いんですけ…」
「ん?銀ちゃん何アルかこれ?」
「ぇえええええええええェェェェェェ!??ちょ、ちょ!!!神楽は見ちゃダメェェ!!!R18だからこれ!!!」
「保健体育の資料アルか?看護師さんのDVDと女子高生のDVDが日誌に張り付けてあるアル!」
「お?何、何?銀さんそんなの職場に持ってきちゃダメじゃんかァ。」
「うっせェェ!俺じゃねぇし!!マダオは黙ってろ!!!!」
「そういえば持っていく前、姉御が何かコソコソやってたアルけど…。」
ため息が出た。
妙が怒ってた原因、コレじゃん。
そうだそうだ。
いつものレンタル屋で、DVD3本同時に借りれば合わせて600円で借りられるっていうキャンペーンをやっていたんだ。
それで妙が見たいって言ってた映画以外に特に見たいものもないから、だからついでに18禁DVDを借りたのだった。
「あー隠すの忘れてた…。全部俺が悪いのね…。」
まだ教室に残っていた志村を国語科準備室に連れて行った。
抵抗するから、肩に担いでいった。
「いやーー!!早くおろしてー!!!変態ー!!!」
「はいはい、よし、ここに座って。」
「…何ですか今更。逆ギレする人となんかお話しすることはありません。」
「いや、授業でのことは大人げなかったと…反省してます。」
「それだけですか?」
「えっと、あの、DVDのことだよね。今度から気をつけます。」
「私、ああいう類のDVDを見ることは、浮気に値すると思ってますから。」
「はァァァ!?浮気ィィ?ちょ、ちょっとそれ大袈裟じゃね?」
「嫌です、不潔です。もう金輪際見ないと約束してください。しなかったら別れてやる。」
「えェェ!?いや…成人男性にとってああいうものを見るのは至って健康な証しかと…」
「別れる。」
「ちょっとォォ!!!気が短すぎだから!!!」
「わか、れるんでしょ…?私が大人になったら…別れるんだ…。」
「は?え、ちょ…。妙?なんで泣くの?」
「だって、それ。」
「え?DVD?いや、この女優さんに惚れてるわけじゃないからね?ただのDVDだからね?確かにちょっと妙に似て…」
「違、う。」
「何?本気で別れたいって言ってるの?」
「ちがうぅー…。」
「泣いてるだけじゃわかんねぇよ、妙。」
「先生、若い子が好きなんでしょ?制服にしか興味無いんでしょ?委員長っていう地位に目がくらんだんでしょ…?」
「は?なに言って…」
ふと見た例のDVDのタイトルが「委員長、18歳。無理矢理××××!」だった。
セーラー服を着た女が、艶めかしいポーズをとっている。
まずい、まず過ぎる…。
なんてチョイスをしてしまったんだ俺!
「先生は女子高生しか興味無いのよね…。だから私もあと数か月ね。卒業したら別れるつもりなんでしょ?」
「いや、ナースモノも一緒に借りてる…」
「女子高生かナースなら誰でもいいのね!?」
「違うからね?俺はただ単に妙が好きなんだ。女子高生だからじゃない。」
「…信じられないわ。」
「本当だ。むしろ早く大人になってほしいと思ってる。早く卒業して、コソコソしなくてもいい関係になりたい。」
「本当に…?」
「うん。妙ならきっともっとイイ女になるぞ?」
「ふふ。じゃあ今後一切こういったものは見ないでくださいね?」
「別にいいけど…」
「ちょ…なんですか、この手は!」
「その分お前がこの欲望を満たしてくれるんだろ?」
「それとこれとは話が…ん、…。」
もう黙って。
俺の口で、君の口を塞ぐから。
余計なことはもう必要ない。
聞きたいのは、君の啼き声だけ。
「ん?何、妙?」
「…いじわる。」
「褒め言葉だな。」
『いじわる』は褒め言葉。
残念だけど、そんな上目遣いで悪態ついたって誘ってるようにしか見えないから。
キリ番4000・無名様からのリクエスト小説『銀妙で喧嘩して仲直り』です。
こんなんでよろしいでしょうか…(゚ω゚;)
勝手に3Zにしてしまいました、すいません。。
会話文ですいません。。お下品ですいません。。
あー難しい!←
無名様!4000hitありがとうございました!!!